パワーハラスメントが起きにくい組織づくりのヒント(2)

①から③までの3つの要素を全て満たすものがパワーハラスメントと定義されています。
① 優越的な関係を背景とした言動
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③ 労働者の就業環境が害される

 

前回は①の「優越的」について書きましたが、
今回は②について少し触れてみます。
なぜ、「必要かつ相当な範囲を越えて」しまうのか、
その一つの要因を考えてみます。

 

図のAさんにもBさんにもそれぞれが
人に迷惑をかけないように
時間は守ったほうが良いという
大切な価値観を持っていたとします。

 

例えば友達と映画に行く
待ち合せ時間を
10時に約束したら

 

Aさんの方が少し早く到着
相手が5分遅れて来て
「ごめんごめん、一本電車乗り遅れちゃった。待った?」
と謝れば
「大丈夫だよ」と言って
友達と映画館に向かいます

 

10時の待ち合わせと言ったら
10分前行動が「当たり前」
それが「普通」「常識」と考えているBさんは
9時45分に待ち合わせ場所に到着して
9時50分を過ぎたころから
時計を見ながらイライラ
10時になっても来ないと
イライラの限界


5分でも遅刻して来たら
相手が謝る前に
「「待ち合わせ10時って言ったでしょ!」

 

このように同じ「時間を守るべき」でも
価値基準が人それぞれ違います。


その違いを十分に理解せずに
自分の価値基準を
「普通」「常識」「一般的」として、
そこから外れた相手に対して
「優越的」な立場で
強い口調の叱責などすると
パワハラになってしまうことがあります。

 

追記:もちろん時間は守ることは大切です。
でも何かの事情で守れないこともあります。


「〇〇は守ることに越したことはないけれど
できないこともあるよねぇ・・・」の柔らかさは
いきなり相手を攻撃することが少なくなります。

また自分自身を助けてくれることがあります。

 

次回はパワハラが起きる組織には
どのような特徴があるのか
探ってみたいと思います。
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