パワーハラスメントが起きにくい組織づくりのヒント(3)

 

パワハラが起きる要因を
今回は組織の視点から考えてみます。


昨年、ある精神科の病院で患者虐待が発覚し、
5人の看護職員が逮捕や書類送検されました。

 

この事例はパワハラとは異なりますが、
関連する要因が見受けられます。

 

この病院では非常勤職員の比率が90%以上と非常に高く、
常勤として働いていた場合にはおそらく

虐待は行われなかったのではないかと推測されます。

 

非常勤として働くこの病院で虐待を目撃した際、
職員たちは最初は批判的に見ていたと考えられます。

 

しかし、先輩にあたる看護師に注意することで

干されたり、
立場が危うくなったりする恐れを感じていたため、
次第にその行為を容認し、
自らもその仲間に加わってしまったとのではないかと推測されます。

 

この事例は、構造的な虐待やパワハラが発生する原因の一つと考えられます。
人は集団になると

差別や排除が当然のように生まれてきます。


また、虐待を当然と考える組織の中では、
異質なもの(虐待は許されないと主張する職員)を

排除する力が働きます。


当初は抵抗や批判的に見られていた行為も、
集団の同調圧力(患者虐待を正当化する)によって、
同質になることを求められるようになります。
そして、いつの間にか一緒に排除する側に

回ってしまうのです。

このような構図が、

構造的なパワハラの発生原因の一つと考えられます。

 

次回は企業の取組が義務化され

裁判で出た判決をお知らせします。

 

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